インテリジェント・バッテリー・センサー (IBS)
IBSは、12Vバッテリーの充放電状態をモニタリングするセンサーです。電流検出シャントを用いて、以下の三つの主要なパラメータを演算します。
IBSは、アイドリングストップシステムの信頼性向上に不可欠なアイテムです。例えば、アイドリングストップ後にエンジンを再始動する際、再始動に十分なバッテリー残量があるかどうかを、IBSからエネルギーマネジメントシステム(エンジンコントロールユニットなど)へ通知します。また、アイドリングストップ中の電流消費を監視し、ラジオやエアコンを使用可能か判断します。 さらに特徴的な使い方として、車両キーオフ中の暗電流をモニタリングすることにより、電子機器の故障を検出します。この機能をモバイル端末アプリケーションと組み合わせ、バッテリー劣化だけではなく電子機器の故障まで含めた車両の異常を、ドライバーに知らせる、という使い方もできます。 これらのIBS機能を用いて、車両側でバッテリー充放電制御を改良した場合、10~20%のバッテリー長寿命化が期待できます。